2023-01-01から1年間の記事一覧
愛する夫ビクトルがいない2度目の春が過ぎ、たった1人で過ごす2度目の夏が来た。 お盆に合わせて、日本に行こうかと思ったけどやめた。 この前の年末年始に日本でもらってきた元気はまだ少し残っているし、それになんだか今年はじっくりどっぷりスペインでの…
前回のお話は、コチラ。 himatsubushi-hitsumabushi.hatenablog.com アジア人の特権は、年齢よりも若く見られやすいということだ。 それから、この国にいてもう1つ嬉しいことは、皆大して年齢を気にしないということ。 ビクトルがいなくなってしまってから、…
前回のお話は、コチラ。 himatsubushi-hitsumabushi.hatenablog.com 街コンに行くか行かないか… ビクトルのことやこれからの自分のことについて、史上最悪な絶望の中で大きな決断を次々に迫られていた去年に比べれば、街コンなんぞ、心の底からどうでもいい…
そういえばしばらくここを見ていなかったな…と思ったら、前回の日記が3月で驚いた。 前回からもう3ヵ月もたったけど、自分の中では変わらぬ思いのまま日々を過ごしている気がする。 だけど、最近、友人のマリアやルイス、そしてフェルナンドからよく言われる…
まだビクトルと出会う前。 東京での独身時代、私は洋楽ロックにハマっていた。 きっかけはもう何だか忘れてしまったが、2006年からその趣味が始まったのだけは、なぜか鮮明に覚えている。 同僚や友人に詳しい人がいて、「ニューアルバム、とうとう出たね!」…
「いいか、梅子。世界は君が思うよりもっともっと素敵なことで溢れている。君の人生は、これからいくらでも素晴らしくなるよ!」 ルイスは、電話の向こうでそう言った。 去年、夫ビクトルがいなくなってしまった後で、私はとあるスペイン人男性と友達になっ…
夫ビクトルが逝ってしまった忌まわしき3月が、とうとう来てしまった。 去年まで、3月は二度とスペインにはいたくないと思っていた。 この1ヵ月間は日本にでも逃げよう、ずっとそう考えていた。 だけど、年末年始に日本へ帰り、思いのほか元気をもらってスペ…
夫ビクトルの葬儀を終えて間もなくのとある日、ビクトルの税理士から電話が来て、「スペインでは、死亡日から6ヵ月以内に相続税を支払わなければならないから、それまでに遺産相続を済ませなければならない。遺産相続をするために、これからいろいろな手続き…
夫ビクトルと私は、夜21時を過ぎると、書斎でお互いのPCでそれぞれYoutubeを見たり、友達にメールを書いたり、私は時々このブログを書いたりと、そうやって夜を過ごすのが常だった。 たまに言葉を交わすが、そんな時は必ずどちらか話を聞く方が、見ていたYou…
近所のスーパーで、洗濯用の柔軟剤の棚を見ていたら、おじいさんが1人、カートを押してやってきた。 いくつも並ぶ柔軟剤のボトル。 当然スペイン語表記だから、1つ1つ読むのに時間がかかる。 「ウチではね、いつもこれを使ってるよ。妻といろいろ試してみた…