梅子のスペイン暇つぶし劇場

毒を吐きますので、ご気分の優れない方はご来場をご遠慮ください。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アーロンの偽証 後編

前回のお話(前編)は、コチラ。 前回のお話(中編)は、コチラ。 私とビクトルが書斎で話をしていると、子供たちはとっくに夕飯を済ませてしまったようだった。 1人、2人…とキッチンから出てきて、「パパ~!」とビクトルを呼びながら、書斎へ入って来た。 …

アーロンの偽証 中編

前回のお話は、コチラ。 我が家の次男エクトルのシラミ問題が解決しようとしていた、月曜日の夕方、何度も我が家に電話をかけてきていたのは、やはり、前妻シュエだった。 ビクトルと子供たちが床屋へ行く前に、ビクトルはシュエからメールが届いていること…

アーロンの偽証 前編

我が家の次男エクトルが、見事な丸坊主になって、彼のシラミ問題が晴れて解決した、先週の月曜日。 実はもう1つ別の問題の火種が、燻り始めた。 実は、この日(月曜日)の夕方、子供たちが学校から帰って来て、さぁ床屋に行こうかという時に、電話が鳴った。…

わがまま王子のシラミ退治 後編

前回のお話は、コチラ。 そして日曜日。 子供たちが帰って来る少し前に、ビクトルの携帯に前妻シュエからショートメッセージが届いた。 ビクトルも私も、なんだか嫌な予感がした。 シュエのメッセージはこうだった。 「エクトルの頭にシラミがいるなんて知り…

わがまま王子のシラミ退治 前編

今日は土曜日。 我が家の子供たちは、今頃、前妻シュエの家か、もしくはシュエの現夫マックスの実家で、くつろいでいることだろう。 シュエもマックスも、今週末は次男エクトルの変わり果てた髪型に、度胆を抜かされただろうか。 「あれま!可愛くなっちゃっ…

「ある海辺の詩人」という映画

※今日のお話は、人種差別と取られかねない発言が出る可能性があります。 読んで気分を害された場合、予めお詫びを申し上げます。 「ある海辺の詩人~小さなヴェニスで~」という、イタリアの映画をご存知だろうか。 ご存知なくてもご心配なく。 私も知らなか…