梅子のスペイン暇つぶし劇場

毒を吐きますので、ご気分の優れない方はご来場をご遠慮ください。

2016-01-01から1年間の記事一覧

今のママでいて 1

土曜日、いや、正確には日曜の朝方にかけて、長かったお祭りが終わった。 月曜から子供たちの学校が始まった。 木曜からは、今度はイースターが始まって、子供たちはまた2週間の休みになるけれど、とりあえず、お祭りの祝日休暇が終わった。 前半戦、終了と…

まつりのあさに

前回の記事でもお伝えしたように、私が住んでいるこの街では今、街全体がお祭りムードで賑やかだ。 先日、夫ビクトルの友人達の誘いで、食事に行ったのだが、その後、夜の街を歩いて、お祭り見物をすることになった。 スペインの夕飯時間は遅く、友人達とレ…

私の街は戦場のようだ

今月に入った途端から、それはすでに始まったのだが、今週に入ってから、私が住むこの街では、本格的にお祭りムードになってきた。 今週末の聖人の日がクライマックスなのだけど、この祭りが終われば、春分がやって来て、スペインにも春が来る。 この祭りに…

世界で一番誰が好き?

子供たちの学校のユニフォームは、体育がある日は、学校のロゴが入っている指定の運動着とスニーカーで、それ以外の日は、これまた学校のロゴ入りのポロシャツとセーターにスラックス、そしてローファーだ。 長男アーロンも次男エクトルも、同じタイミングで…

裁きは終りぬ ~弁護士と再会編~

前回の記事を書いてから、だいぶ時間がたってしまったが、現在進行形の話題なので、シリーズとしてこれからも取り上げて行こうと思う。 前回のお話は、コチラ。 先週の金曜日、夫ビクトルが、弁護士に会ってきた。 1年ぶりの再会だ。 この弁護士には、ビクト…

エクトル再び頭痛

今日のお話は、ご覧ください。タイトルのとおりです。 これからこの話を思い出して文章に起こすのかと思うとガッカリしちゃって、それだけで生気を吸い取られる気分ですが、頑張って書いていこうと思います。 はぁ~、やれやれ。 一昨日の日曜日は、あの、我…

ビクトルの友人達

夫ビクトルの、友人との付き合い方は、“狭く・深く”だ。 私もそうだ。 ま、つまり、2人とも友人は少ないということだ。 そんな、数少ないビクトルの友人の中に、小学校時代からの幼馴染みグループがある。 私が彼らに知り合ったのは、結婚前の、私がまだ旅行…

我が家のおバカで楽しい言葉事情

「今週のお題」が“方言”だったので、地方出身の端くれとして、今回も果敢にチャレンジしたいと思う。 私は、東北の雪国出身なので、方言や訛りの中で育った。 その後、東京へ上京して、いっちょまえに標準語で学生生活→社会人生活を送ったが、やっぱり生まれ…

路肩の中心で、馬鹿とさけぶ ~翌日編~

前回までのお話はコチラ。 昨夜の出来事が起きた後、私とビクトルは、早々に就寝…なんてできるはずもなく、私はブログを書き、ビクトルは刑事事件の弁護士をしている親友にメールを書いた。 それぞれ書いている間も、出来事を振り返りながら、時折2人で話し…

路肩の中心で、馬鹿とさけぶ

今週見損ねていた「相棒」でも、ネットで見ようかと思っていたのに、どうやら今夜もおあずけだ。 つい今しがた、ブログに書かなくてどうする!ってぐらいの、ホットなネタが舞い込んできたので、この時間は急遽、「相棒」ネット観賞を変更して、この記事を書…

裁きは終りぬ

夫ビクトルの前妻シュエが、来月からまた、海外出張に出かける。 今回の期間は、1ヶ月間。 帰って来るのは、4月に入る。 ここスペインの我が街では、来月の半ばに約1週間、学校が祝日休暇になり、今年はその直後にイースター休暇が始まって、また2週間ほど学…

となりのトトロ の水筒

我が家の次男エクトルは、怒りんぼだ。 加えて、超ド級の我儘だ。 父、ビクトルは怒ると怖いので、ビクトルには服従だが、それ以外の人間は、皆、自分の召使いだと思っている。 非は一切認めない。謝らない。 私が叱ると、負けずに立ち向かってくるが、ビク…

千里眼の予言

宇宙人。 それは、我々人類にとってまったく未知の生物。 ここスペインに住む、“我らが宇宙人”もまた、それは例外ではない。 我々の言葉が通じないのはもちろんのことだが、それ以上に、時に驚くべき能力を私たちに垣間見せてくれる。 というわけで、皮肉た…

限りなく透明に近い私

平日の午後はいつも、私はほとんど夫ビクトルと会話ができなくなる。 子供たちが学校から帰って来ると、私は私で、子供たちの着替えの世話や夕飯の支度、洗濯やお風呂の支度なんかで忙しくなるし、ビクトルはビクトルで、子供たちの宿題を見たり、自身の仕事…

バレンタインデー

しれっとブログのデザインを変えてみた。 開設して間もない素人ブログだし、驚く人もそういまい。 「今週のお題」っていうのが、奇しくも「バレンタインデー」だったので、初チャレンジがてら、今さらながらの、バレンタインデーの話。 スペインでも、2月14…

エステバン ベネチアへ行く 3

前回までのお話(1)はコチラ。 前回までのお話(2)はコチラ。 母親の死後、母親が住んでいた家は、息子であるエステバンに相続された。 「嫌な思い出ばかりだから。」と、彼がそこに住むことはなかった。 彼は現在、その家を同じ世代の学生たちにシェアハ…

エステバン ベネチアへ行く 2

前回までのお話はコチラ。 夫ビクトルの姉であり、甥っ子エステバンの母親は、少々気難しいタイプの女性だったそうだ。 「もう勉強はまっぴら!」と、大学へは進学せず、高校を出た後、彼女は社会人になった。 当時まだ健在だった、ビクトルの父親の口利きで…

エステバン ベネチアへ行く 1

前回の日記「罪に立たされる女 (後編)2」で登場した、エステバンについて、今日は書こうと思う。 エステバンは、私の夫ビクトルの甥っ子だ。 ビクトルの姉にあたる、エステバンの母親は、10年ほど前にこの世を去っている。 エステバンは、現在27歳で、大学…

罪に立たされる女 後編(2)

前回までのお話(前編)はコチラ。 前回までのお話(中編)はコチラ。 前回までのお話(後編(1))はコチラ。 水曜日の放課後、我が家の次男エクトルを公園に連れて行った。 大喜びで友達と遊び始めるも、滅多に公園へ連れて行かなかったことが仇となったの…

罪に立たされる女 後編(1)

前回までのお話(前編)はコチラ。 前回までのお話(中編)はコチラ。 毎日のように「公園に行って友達と遊びたい」と言う、我が家の次男エクトル。 あんまり「ダメだ」と言うのもかわいそうなので、水曜日の放課後、連れて行くことにした。 久々の公園で、…

罪に立たされる女 中編

前回までのお話はコチラ。 いつも学校帰りに近くの公園に行きたがる、下の子エクトル。 社交性のない私と夫ビクトルは、付き添いでたむろしている親たちとの交流を嫌い、滅多にエクトルを公園へ連れて行かないのだけど、あんまり連れて行かないのもかわいそ…

罪に立たされる女 前編

とうとうやっちまった。 しばらくヘマすることなくやってきたのに、しばらくヘマしなかっただけあって、私の“ヘマ・ポイント”は、だいぶ貯まっていたらしい。 貧乏人の性か、そういうのだってチマチマ使っていきたいのに、「こういうのはドーンと一気に使っ…

宇宙人スペインに現る

「たぶんね、宇宙人だよ。」 前妻シュエの数々の武勇伝を愚痴った時に、それを聞いてくれていた私の友人が言った言葉だ。 「たぶんね、宇宙人だよ。」 私もそう思う。 つーか、そうでも思わないと、やってけない。 そもそも私がこのブログを立ち上げた最大の…

隣人は5階に潜む

ウチのマンションは、通りに沿っていびつなコの字型のマンションで、エントランスが4つある。 1つのエントランスごとに約16世帯が住んでいる。 ウチは、1階の1部屋が歯科クリニックなので、たぶん15世帯が住んでいる…と思う。 マンション自体は、おそらく築2…

スペイン式離婚狂想曲

いろんな記事でちょいちょい触れているが、我が夫ビクトルは、バツイチだ。 おまけに子連れだ。 残念ながら(!)私は離婚経験がないので、その方面には詳しくなかったが、ビクトルに知り合った頃、彼の壮絶な離婚劇を見ていたため、スペインの離婚について…

ゴーン・“チャイニーズ”ガール 2

前回までのお話はコチラ。 先週末の日曜の夜、子供らはマックスの車でなく、前妻シュエとタクシーで帰って来た。 “なぜタクシーで帰って来たのか” どうせシュエとマックスが喧嘩したんだろうと大方予想はつくが、どうして2人が喧嘩したのか、どんな喧嘩だっ…

ゴーン・“チャイニーズ”ガール 1

ビクトルの前妻シュエについては、本当は「シュエとは…」みたいなところからちゃんと順序立ててじっくりこのカテゴリーを作り上げていきたかったのだけど、そういうこと、待ってくれないのが彼女だ。 まあね、わかっちゃいたよ。 いつまでもちんたらしてこの…

ツレが映画ヲタでして。

夫ビクトルは、“超”が100万個ついても足りないぐらいの“超”映画好き。 ほぼ毎日、自宅でなんらかの映画のDVDを見ている。 書斎には、床から天井まで壁一面の本棚に、DVDがびっちり収められている。 個人的にスゴイなと思うのは、映画を1度見ただけで、いつま…

登場人物

このブログに登場してくる主な人物を、軽くご紹介しておきます。 【家族】 ・私(梅ノ木梅子)→ブログ主。 ・夫 (ビクトル)→私の夫。映画を観るのも作るのも大好きな映画オタク。 ・ママ→夫の母。80代後半。近頃ボケがひどく、私のことは未だに“日本から旅…

自己紹介

はじめまして。梅ノ木梅子と申します。 東京で一人暮らしすること十数年。 きらびやかな生活には霞むほど程遠い、六畳のワンルームアパートと職場を往復するだけの、三十路ライフを送ってまいりました。「婚活」という言葉がすでに世の中に定着した2010年。 …