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梅子のスペイン暇つぶし劇場

毒を吐きますので、ご気分の優れない方はご来場をご遠慮ください。

裁きは終りぬ ~一旦終息編~

【前妻のこと】 【前妻のこと】「裁きは終りぬ」シリーズ

※本シリーズは、現在進行形の出来事を提供しておりましたため、飛び飛びに更新しておりますこと、何卒ご容赦ください。

尚、前回までの記事につきましては、「【前妻のこと】「裁きは終りぬ」シリーズ」カテゴリーより、ご参照ください。

大方のあらすじを含め、前回までの報告につきましては、前作「裁きは終りぬ ~追撃編~」をご一読いただくとよろしいかと思います。

 

 

最近の出来事をブログにしたためようとしたら、本シリーズ「裁きは終りぬ」が、未完のままだったことに気が付いた。

前回お知らせしたのは、昨年の6月…。

あれからもう、9カ月もたってしまったのか。

 

この“戦い”の後も、ビクトルの前妻、シュエは、相も変わらず昨年秋に1度、そして今、と、2度の長期海外出張へ出掛けている。

 

昨年の春から初夏にかけて、我が夫ビクトルが弁護士と共にbro-faxという法的文書を使ってシュエと戦った結末を、実はもうすでに若干記憶に自信がないのだけれども、本シリーズのしめとして、思い出し思い出し、今日は報告しようと思う。

 

 

シュエの海外出張期間中を狙って、私たちはまさに「撃てー!」とばかりに2度目のbro-faxを放った。

シュエの留守中に、bro-faxが届けば、きっと現夫のマックスが代理で開封して中を読み、シュエに伝えるだろうけれど、国を離れ、出張業務で忙しいであろうシュエが、そう簡単に返事を返せないだろう。

数日中に返事がなければ、この国では一般的に了承したと解釈されてしまう。

さらに、シュエが海外出張から帰って来た頃にはもう、シュエはとっくにbro-faxの話を忘れてしまうか、敢えて無視を決め込むのではないか。

そうなったら、こちらとしてはますます好都合。

これが、私たちの思惑だった。

 

シュエの出張中、シュエからは何の反応もなかった。

弁護士からの連絡も何もなかった。

されどシュエのことだ、最後の最後まで何があるかわからないと、若干の緊張を残しつつも、それでも日を追う毎に、私もビクトルも、この話題はこのまま収束しそうだなと願い半分で思い始めていた。

6月下旬、約1カ月の海外出張を終え、シュエが連れて行った異父弟フアンと共に、中国から帰って来た。

シュエが帰国してからも、特に何のアクションもなかった。

その頃には、ビクトルと私はもはや努めて、敢えてこの話題を口に出さないでいた。

“噂をすればなんとやら…”じゃないけども、私たちがこの話題を口にすれば、シュエに勘づかれてしまうような気がしたからだ。

 

しかし、人生はそう甘くはなかった。

 

シュエが帰国してちょうど1週間がたった頃、弁護士からビクトルに連絡が来た。

シュエから弁護士にコンタクトがあったと言う。

しかし、それは、前回の2度目のbro-faxに対する返事ではなかった。

シュエは弁護士に、こうメールしてきたそうだ。

 

「海外出張をしていたので、bro-faxが届いていたことを知りませんでした。帰国したばかりで今すぐ返事ができないので、1週間時間をください。」

 

ビクトルからこの話を聞いて、私はすぐさま「NO!!!」と言った。笑。

「いや、梅子、待て待て。」とでも言われるかと思ったのだが、意外にも、ビクトルも「そんなの、NOだ!今さら何言ってんだ!」と、軽くキレていた。

「彼女が出張中だろうが何だろうが、bro-faxを出してもう1カ月たっています。それでも返事をしなかった上に、さらに1週間返事を待てとは、冗談にも程がある。今さらの返事はもう結構だと、彼女に伝えてください。」

ビクトルは、そう、弁護士に伝えた。

弁護士は、「了解です。」と言って、その日の会話は終了した。

 

しかし、その1週間後、またしても、ビクトルは弁護士からの連絡を受けることとなった。

弁護士から「返事は結構!」と言われたにも関わらず、シュエがご丁寧に返事を返してきたらしい。

「弁護士が間に入っても、それでも彼女はどうしてもやりとりの最後を受け持ちたいらしい。」と、ビクトルが苦笑した。

 

シュエの、最終回答は、こうだった。

「私は、引き続き、養育権の契約書に書いてあることに、従う。それのみです。」

 

ほらね、やっぱり。

シュエは、私たちの要求をのんだわけじゃなかったんだよ。

 

「返事はいらない」と言ったにも関わらず、それを無視して返されてきた返事を、受け入れるかどうか、という問題が前提にあるけれども、シュエの返事を読んでしまった以上、その返事がYESだろうがNOだろうが、受け入れざるを得ないようなこの雰囲気。

ビクトルも私も、一気に意気消沈してしまった。

なんだろう、この敗北感。

 

そんな中、弁護士が言ってくれた。

「とりあえず、この件は一旦様子を見ていくことにしましょう。今、私たちは彼女に苦情を申し出たばかり。少なくともこれから1年間様子を見て、海外出張の頻度や日程の長さ、出張中子供たちは誰に世話をされるのかを、引き続きチェックしていきましょう。こう言っては何ですが、今回はかわされてしまったけど、この手の人間は、遅かれ早かれまたボロを出します。その時が来るまで、引き続き証拠集めをしておいてください。」

何と頼もしいお言葉かと、私は1人、一筋の光を見つけたような気持ちで、深く頷いた。

そうだ。

そうだった。

シュエがどう言おうが、彼女がどういう人間か、私たちはよく知っている。

今回は、弁護士を交えて彼女の尻を引っ叩いた。

これでしばらくは、大人しくやってくれるだろうけれど、いつかまた、暴走する時が来る。

その時を待とう。

それが賢いやり方だ。

今、シュエに「NO」と言われたからと言って、目先のことにがっかりしたり腹を立てるのは、賢くない。

彼女と同じレベルになってしまう。

正直、腹は煮えくり返ってるし、賢いやり方もクソもない気分だけど、ここはグッと我慢だ。

 

 

こうして、私たちのbro-fax騒動は、一旦終了となった。

それから9カ月たった今、彼女はこの騒動後2度目の海外出張に出かけ、来週帰って来る。

騒動後、初めてとなる前回の海外出張では、子供たちの世話は、シュエの夫マックスに委ねられた。

そして、2度目となる今回の海外出張では、シュエから「マックスに連絡をくれるな。子供たちはお前たちが面倒を見ろ。」と事前の命令が下された。

そしておそらく、シュエはマックスにも手厳しく命令したのだろう。

この出張中、マックスは1度もビクトルに連絡をしてこなかった。

1度だけ、試しにビクトルからマックスの携帯に電話をかけてみたのだが、彼が電話に出ることはなく、折り返しの電話もよこさず、沈黙を貫いている。

 

覚えているだろうか。

1度目のbro-faxをシュエに出した時、シュエは、自分の夫マックスに子供たちの世話をさせていることが、子供たちやビクトルへの埋め合わせだと、弁護士に証言した。

しかし、今では、彼女は自身の発言を180度ひっくり返し、埋め合わせの件は「はて?何のことでしょう?」状態だ。

 

子供たちが彼女と一緒にいると、何の教育も躾けもされず、毒ばかりくらって帰って来るのを考えると、子供たちは私たちの手元にずっと置いておきたい。

だけど、子供たちが私たちの手元にばかりいては、実は自由になって羽を伸ばしたいシュエの思惑通りになってしまうような気がして、なんとかして彼女に親としての責任を全うさせたいと思ってしまう。

 

この数週間、出口の見えないこんなことを、1人でずっと考えている。

 

 

■本記事シリーズのタイトルは、映画「裁きは終りぬ」(1950年公開、フランス)をモジることなくそのまんま使わせていただきました。
本シリーズの内容と映画は、一切関係ありません。