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梅子のスペイン暇つぶし劇場

毒を吐きますので、ご気分の優れない方はご来場をご遠慮ください。

iLa iLa iLa

イライラが止まらない。

 

猫の助を思いっきりモフモフしてみたんだけど、おさまらない。

むしろ気持ち良く寝ていた猫の助までも、モッフモフされまくってイライラしてる。

 

なんでだろう、30超えたからかなぁ、イライラする!

いとうあさこ往年のギャグ、渾身を込めてコピってみるが、おさまらない。

 

あぁ、たぶん、生理前だからだ。

生理前にイライラするなんて、そんなこと、昔はちっともなかった。

イライラしちゃうなんて大変だなぁなんて、むしろ他人事だった。

でも、こっちに住み始めてから、生理が近くなると、本当につまんないことでイラッとして、ビクトルに文句を言ったり、子供たちを叱ってしまう。

 

いやいや、いかんいかん。

何でもかんでも、“こっちに住み始めてから”と言い訳するのはよくない。

 

30超えた生理前だからだ。

そうだ。

だからイライラする!

 

…というわけで、今日は、後で読み返せばきっと「なんでこんなことで腹立ててたんだろう…」と、穴にでも布団にも入りたくなるような、ちっせー出来事なんだろうけども、吐き出させていただきます。

 

そもそも、なんでまたそんなにイライラしてるのかと言うと、きっかけは日曜日の、1本の電話だった。

 

ビクトルはリビングで映画のDVDを見ていて、私は書斎でPCをいじくりまわしていた、うららかな日曜の午後、ビクトルの携帯がけたたましく鳴った。

着信の番号は、前妻シュエの現夫、マックスの携帯からだった。

何事かと、ビクトルが恐る恐る電話に出ると、かけてきたのは、次男エクトルだった。

一瞬ホッとしつつも、母親とマックスと一緒にいるはずのエクトルが、なんでまた電話なんかかけてきたのか、緊張をほぐせないまま「どうした?」とビクトルが問いかけた。

 

エクトルの用件は2つだった。

1つは、新しいスクールバックパックのこと。

もう1つは、下着のこと。

 

このブログをお読みくださっている皆様には、ご記憶に新しいかと思うが、前回までの「裁きは終りぬ」シリーズで記述のとおり、つい先週まで、前妻シュエは、下の子フアンを連れて、中国と韓国に海外出張していた。

この週末は、我が家の子供たちが久々に母親と弟に会えた週末だったわけだが、シュエは、子供たちに山ほどお土産を買って来ていたらしい。

その1つが、エクトルの学校用のバックパックだった。

こっちでは、ランドセルのような、はたまた学校指定のバッグのような物はなく、皆、それぞれのバッグパックで学校に通う。

 

ところで、幾日か遡っての、シュエの海外出張中のとある日、エクトルが私に教えてくれたことがあった。

「ママがねー、僕のバックパックを買ってくれるんだってー♪」と。

 

エクトルのバックパックは、使って2年目なのだが、男の子…特に我が家の子供たちの、物の使い方は、とにかく悲惨だ。

どうやったらここに穴が開くんだ?ってほど、所々穴だらけ。

まだ2年目とは思えないほど、見事に汚かった。

 

学校は6月までだから、とりあえず学期末まで使わせて、夏休みに新しいのを買おうと、ビクトルと話していた矢先に、エクトルからこの話を聞いたので、私はすぐさまビクトルに伝え、シュエよりも早く買おうということになった。

日頃、学校関係のことなんか見向きもしないシュエが、子供たちの養育費口座から単にお金を引き落としたいがために企んだことに違いない。

 

しかし、それはもう手遅れだった。

私がエクトルから話を聞いた2、3日後、たまたまエクトルがビクトルにもこの話をした。

そして、エクトルは「中国の方が安いから、この出張中に買って来るんだってー♪」と言ったのだった。

 

そんなバックグラウンドがあっての、この週末。

エクトルは電話で、ビクトルにこう言った。

「ママにバックパックを買ってもらったんだけど、Call of Dutyのやつだから、明日学校で先生に怒られないか心配なんだ。でも、古いバックパックはママがもう捨てちゃったから、使えない。」

 

は?なんだ?その話。

ツッコみどころが満載過ぎて、どこからツッコんでいいのかわからん。

 

まず、Call of Duty、皆様、ご存知だろうか。

語弊があったら申し訳ない。

それから、ファンの皆様にも申し訳ない。

Call of Dutyとは、PlayStationだとかXbox360だとかのゲームソフトで、今、たくさんのシリーズも出ていてグッズまで売られている、結構人気なゲームだ。

ただし、このゲーム、テーマが“戦争”なので、ものすごい銃や武器でとにかく人を撃ちまくる。

しかも、かなりリアルで、臨場感が半端ない。

もちろん、対象年齢もあって、たしか、スペインでは16歳だったか、とにかく10代後半ぐらいから遊べるゲームだ。

 

エクトルは、5歳の時からこのゲームで遊んでいる。

彼の大好きなゲームソフトの1つだ。

 

エクトルがまだ幼稚園児だった頃、我が家にもこのゲームソフトがあって、エクトルは大興奮で人を撃ちまくって遊んでいた。

その光景を見て、私は心底驚き、愕然とした。

なんだかすごい武器を手に入れ、「やったー!」とガッツポーズをして、「死ねー!!!」と言いながら、ゲームの中の人を撃ちまくる幼稚園児…。

これこそまさに、現代の地獄絵図だと思った。

あまりにもショックで、そのことをビクトルに伝えると、「たしかに小さい子供が遊ぶゲームじゃないな。」と理解してくれ、それ以来、我が家ではCall of Dutyをはじめ、対象年齢が高く、リアルな殺し合いが含まれるような残虐なゲームは、一切禁止になった。

ビクトルは、我が家にあったCall of Dutyのソフトをすぐさま売った。

 

もちろん、禁止する際、ビクトルは子供たちにきちんと説明をした。

「お前たちにはまだ早すぎる内容だし、残虐すぎる。」と。

しかし、エクトルは、根っこでは納得しておらず、我が家でダメならママの家で…というわけで、新作が出る度にシュエに買ってもらっているようだ。

残虐だろうが何だろうが、常に子供たちに最新のゲームで遊ばせることを、親としての喜び、最新=高額なゲームを買い与えることを、金持ちとしての喜びとしているシュエのことだから、まだ小学低学年のエクトルが、大人顔負けに対象年齢の高いゲームで遊んでいることに、「私の息子は天才だわ!」とでも思ってるんだろう。

 

言っとくが、こんな母親に、私とビクトルは事あるとすぐに「親としての責任がない!」と非難されている。

世の中ってのは本当におもしろい。(超皮肉。)

 

シュエがエクトルに「新しいバックパックを買ってあげるわ。」と言った時、おそらくシュエは、エクトルにどんなバックパックがいいか聞いただろう。

そして、エクトルが「Call of Dutyのがいい!」とリクエストしたのだろう。

(ちなみに言うと、ビクトルが「お前がリクエストしたんだろう?」とエクトルを責めた際、エクトルは「違うもん!ママが勝手に買ってきたんだよ!僕はマインクラフトの方が良かったのに…。」と、見え見えの言い訳をしたのも、私のイライラの原因の1つだ。)

それなのに、買ってもらって早速、「先生に怒られるかもしれない。でも、古いのはもう捨てちゃった。パパ、どうしよう?」と電話をかけてくるエクトルもエクトルなら、息子たんのためなら後先何も考えずに年齢に合わないような物を買い与えて(しかも学校用に)、買って初めて「あら、そう言われてみればこれはちょっと学校用にはふさわしくないかも…。」と自力で解決できず、「パパに電話して聞いてみなさい。」と、電話をかけさせたシュエもシュエだ。

 

「明日学校に行けば、先生に怒られるかわかるだろ。もし怒られたら、パパが別なのを買ってやる。ただしお前たちの共通口座からお金を引き落とすからな。そうママに言っとけ。」

ビクトルは、心底呆れた様子でエクトルにそう言った。

 

電話の後で、私はビクトルに「自分でリクエストしときながら、買ってもらった後になって、“先生に怒られるかもしれない”って、何なの?エクトルはバカなの?」と怒りを露わにしていると、「おいおい、梅子、話をミックスしちゃいけない。そんな問題があるかもしれないバックパックを選んだエクトルもエクトルだけれど、いずれにしろ、買うか買わないか、8歳の子供にふさわしいか考えて決めるのは、親だ。子供が欲しいと言えば、それが正解とばかりに、考えなしに買い与えるシュエの責任のなさを、ここは責めるべきだよ。」と、ビクトルが言った。

話をミックスしていたかどうかはわからないけれど、ビクトルの言うことは最もだ。

 

「あとね、下着のランニングシャツのことなんだけど…。」と、エクトルが言った。

2つ目の用件だ。

「今週末は、マックスの実家に行かなかったんだ。だから、ランニングシャツがここにはなくて…。来週末に持って帰るようにしてもいい?」

 

ランニングシャツとは、エクトルに毎日着せている下着のことだ。

エクトルは汗っかきの上、風邪を引きやすい。

そして、おデブちゃんなので、常に腹が出ている。

だから、私の提案で、下着を着せることにしているのだが、この下着を、週末、シュエ家族から戻って来る時に、エクトルはちょいちょい忘れてくるのだった。

シュエの家族には、ランニングシャツのような下着を着せる習慣はない。

先々週までの2回、エクトルは下着を持って帰って来るのを忘れた。

それらの週末は、シュエがいなかったから、マックスは子供たちの服を細かく管理できなかったのだろう。

「ママがいなくて、マックスが大変な時は、お前たちがしっかり自分の物を管理しなくちゃダメだろう!」と、ビクトルが注意したので、今回、エクトルはそれを忘れなかった。

でも、シュエたちが子供たちをマックスの実家に連れて行かなかったのだから、エクトルが持ち帰れないのは仕方がない。

「わかったよ。じゃあ、次の週末に忘れないで持ち帰ってきなさい。」と、ビクトルがエクトルに優しく言った。

 

ちなみに、私たちが、シュエの家から子供たちが着てきた服や私物を返し忘れると、すぐさまシュエから抗議のメールが届く。

しかし、それは稀なことだ。

私たちは、極力すべての物はすぐさま返すようにしている。

…というか、我が家に少しでも長い間、そんな物を置いておきたくないからだ。

ところが、シュエは違う。

こんなふうにエクトルの下着が返されてこないことなんて、ざらだ。

それにあろうことか、ある日なんて、子供たちの制服に紛れて、シュエの下着が一緒に入っていたことすらある。

それを発見したのは私だったのだが、思わず驚いて、「なんじゃこりゃ!!!!」と不覚にも子供たちの前で放り投げてしまったことがある。

 

この日の夜、子供たちが帰って来た時、この下着の件について、エクトルはシュエから伝言を預かって来ていた。

「ママが、“下着を返してほしいのならば、後でその旨メールしてください”って。」

下着は人質か?!

しかも、もうすでにシュエ自身だって下着の件は知っているのに、なんでこちらから改めて「返して下さい」とメールしなくちゃならんのか。

本当に、この人は意味不明だ。

 

そんなこんなで、その日の夜、子供たちが帰って来たわけだが、まぁしかし、皆様にもお見せしたかったですよ。

帰って来た時の、子供たちのいでたちを。

 

2人共、上から下まで、見事なまでに新品の洋服。

長男のアーロンは、今彼がハマりにハマッている、モンスターハンターのTシャツ。

次男エクトルは、例の新品のバックパックに加え、どう見てもサイズが大きすぎる、これまたCall of DutyのTシャツに、前回のシュエの出張で買ってもらったという、メッシでお馴染みのFCバルセロナのスウェットパンツ。

さすが中国!

この国1つで、あらゆる国の有名どころのグッズが、果ては自国の超有名サッカーチームのグッズが手に入るんだからすごい。

アーロンのモンハンのTシャツに関しては、大人げないんだけれど、内心ガッカリしてしまった。

というのも、アーロンには、今夏、私が日本へ里帰りする際に、「モンハンのTシャツを買って来てほしい!」と、お願いされていたのだ。

それなのに、「どう?カッコイイでしょ?」と見せつけられた私は、どう反応したらいい?

 

子供たちがそれぞれに、母親からのお土産に喜んでいるのなら、それに越したことはないんだけれど、なんていうかなー。

こういうのを、いつもまざまざと見せつけられるこっちの気持ちも、少しは汲み取れよ、お前たち。

ただシュエに着飾らされて、シュエが自分で見せつけられないもんだから、お前たちを使ってパパと私に嫌がらせしてるんだぞ。

 

子供たちに汲み取れというのは、私のエゴか、考えすぎか。

 

はぁ~。

そんなつまんないこを考えてしまう自分に、イライラする!

 

 

■本記事のタイトルは、映画「Lie Lie Lie」(1997年公開、日本)をモジって使わせていただきました。
記事の内容と映画は、一切関係ありません。